文系理系

「理系バカと文系バカ」(竹内薫著、PHP新書)を読んだ。
“文系バカ”“理系バカ”の事例を挙げて、望ましいのは文系理系どちらにも偏らない、文理融合である。でもやっぱり理系の方が優れてる点があるから、文系のやつらは理系センスも磨いとけよ、といった感じの内容。
こういう感じの本を読んでみたかったので、楽しく読ませてもらった。小難しいことは書いてないので、スラスラと90分ぐらいあれば読める。
“文系バカ”“理系バカ”の事例のところは、ああこういう人っているよねえ、と首肯しながら読んだ。会社にもね、この事例を擬人化したかのような人がいてね、相手にすんのがきついのよ。
そういう私は文系だ。高校1年の終わりに文系か理系か進路を決めなきゃならなかったんだが、数学の幾何の分野だけがどうしても駄目だったから(それ以外の理系科目はまあそれなりに)、文系に進まざるを得なかった。文系に進んだら進んだで、現代文に苦しめられた(古典や漢文は余裕だったんだが)。大学受験で国語は現代文オンリーのところとか、もう泣きそうになったよ。
で、大学に入学したら、専攻した社会系よりも、一般教養としての数学や物理学に科学、天文学など、理系科目を学ぶのが楽しかった。「プロ倫」やら英語の文献読むより微分積分の問題をせっせと解いてるほうが楽しいぜ、みたいな。
こうして振り返ってみると、大学受験のために文系/理系って分けられたのは、あまり良いもんじゃなかったなと。文理満遍なく学べればよかったのにな。まあ、碌にに授業にも出ないで大学の図書館でゲーム雑誌に投稿するネタを書いてたから、偉そうなことは言えないか。