麻呂

今日の水戸黄門(再放送)は面白かったね。
木っ端役人や何処かの藩の家老とかには効果絶大な、葵の御紋入りの印籠。いつものパターンならば、これさえ出せば、殆どの連中が黄門様にひれ伏す。
ところが今回の悪役は公卿・六条公麿三位中納言。黄門様に追い詰められても「だまりゃ! その方ら麻呂を何と心得る!」「麻呂は徳川の家来ではない! 帝の臣じゃ!」という感じに抗う。武家と公家では身分が違うので、控えるなんて御免だ、というわけか。
そこで出てきたのが菊亭左大臣。隠遁生活を送っていたところ、黄門様と知り合い意気投合、再び表舞台に戻ってきた。左大臣に罪を咎められては、さしもの三位も控えるしかない。…という感じでめでたしめでたし。
今回出てきた左大臣のように、徳川御三家で権中納言の黄門様を「水戸殿」「そなた」呼ばわりできるような、高貴な身分の人が出てくるのって、珍しいね。