ゲームミュージック トリビュートライブ

ゲームミュージック トリビュートライブ」(2日目)に行ってきたので、その感想をざっくり書く(文中敬称略)。
会場は渋谷公会堂。渋谷なんて滅多に行かないものだから(7、8年前に行ったきり)、土地勘というものを持ち合わせていない。だから時間に余裕を持って出発することにした…のはいいんだけど、適当に歩いてたら、いつの間にか風俗店ぽい店が集まる通りに出た。店に入ってスッキリしろと?そんな金も時間も無いわ。
そんなことがあったものの、会場に無事到着し、席に着いて開演を待った。


そして13時30分となり、開演。
まずはMCのフジタと、アシスタントの持月玲依が登場。
フジタってのは、ゲームソフトを1万5000本も所有する芸人なんだってね。アシスタントの女の子は声が可愛かった。家に帰って調べてみたら声優をやっているそうな。


この2人のトークの後、一番手の“古川もとあき with VOYAGER”の演奏が始まった。
コナミ矩形波倶楽部、懐かしいねえ。初っ端に「悪魔城ドラキュラ」に「ゼグセクス」。〆に「グラディウスII」。私らの世代を直撃する曲だな! 聴いたことのない曲もあったが、それらは私が未プレイのゲームの音楽か、あるいはバンドのオリジナルの曲だろうか。


バンドの演奏が終わると、MCのフジタが登場。「カラテカ」と「アトランチスの謎」をプレイした。大勢の前で「アトランチスの謎」を解説しながら短いルートでクリアするとか、中々やるね。ゲームクリア後、アシの持月が高校の制服みたいのを着てJKっぽい格好をして登場。伝説の樹の下で告白…の寸劇があったのだが、男子校出身のワイ、お嬢さんの制服姿にかなりグッと来ましたわ。スンスンしたい。


伝説の樹といえば「ときめきメモリアル」。ということで、金月真美野田順子の2人が登場! それぞれがときメモ1、2の主題歌「もっと!モット! ときめき」「勇気の神様」を歌い、会場が一気に盛り上がった。観客のコールが凄かったなー。
トークを軽く挟んで、ときメモ2サブストーリーズ主題歌「ADVENTURE」、ときメモ1ED曲「二人の時」を熱唱。
なんかね、歌を聴いていて、ときメモに関する思い出が色々と浮かんできたのよ。PCE版を発売日に買って、アホみたいにプレイしたりとか(詩織を攻略できるかと思ってたら失敗、てめぇヘルメットォォォォ!ってなったり)、2はのだじゅん演じる光がすげえ可愛すぎて気絶するかと思ったりとか、ね。
そういえば、これらの歌はゲームやラジオでよく聴いていたけど、生で聴くのは初めてだわ。


次に登場したのが高橋名人
我々の世代にとっては、ヒーロー的な存在だ。
ハドソンに入社する前の話とか、PCE版「R-TYPE」を1枚に収めるか2枚にするかで営業と現場で揉めた話や、ゲームミュージック前史的な話、坂本龍一が「天外魔境」に曲を提供した経緯とかを面白可笑しく話してくれた。名人がハドソンを“0から1にするのは得意だけど、1を100にするのは下手”な会社、みたいなことを言ってて、物凄く納得。トークが思ってた以上に面白かったが、「Bugってハニー」とか「ホの字のゲーム」なんかを歌って欲しかったなあ。


で、休憩に入る前にマリ姉こと國府田マリ子からのビデオメッセージが流れた。
やっぱマリ姉の声は最高に良いね! それで思い出したのが20年前の“ゲームミュージックライブ 電撃 '93”。確かこのイベントでMCをやってたのがマリ姉だったはず。当時マリ姉はまだ新人声優で、私の方も、この声が可愛いお姉ちゃんは誰?何やってる人?て感じだったけど、その後始まった「ツインビーパラダイス」「GS美神」で大ファンになったのよね。


そして15分の休憩を挟んで、いよいよ“葉山宏治&ブラザーズ”登場!
アニキ! アニキ! アニキ! アニキ! と、会場の殆どの人が立ち上がり、兄貴コールで盛り上がった。
曲目は「Sexy Dynamite」「筋属バット一号」「ANIKI01」「黒い弾丸・渋谷に現わる」「兄貴と私」「サムソン&アドン」「男達のバラッド」。そうだよそうだよ、これを聴きたかったんだよ! 曲の合間の、兄貴のMCも面白かったわ。惜しむらくはボディビルダーが出てこなかったのと、時間が短すぎたこと。兄貴の出番は45分程度だったが、あっという間だったな。兄貴とブラザーズのメンバーをまた見られて、ボカァ、幸せだナァ。やっぱ、兄貴のライブは最高だ!


大トリがBlind Spot(ほぼS.S.T.Band)。
1曲目がセガのゲームのメドレー。セガサターンの起動音で始り、かなり多くの曲が演奏されたのだが、知らないのが結構あったわ。「デイトナUSA」とかあったかな? メドレーの最後がセーーガーーで終わったのが印象的だった。しかしだよ、「スペースハリアー」と「アフターバーナー」が演奏された時はヤバかったね。以前、「ベヨネッタ」をプレイしてた時にこれらの曲が流れただけでも歓喜したのに、生演奏だよ? キタアアアアアアアアアア!!!!!!!!って感じで、おしっこ漏らしそうなくらいヤバかった。でも、まさか「アフターバーナー」でPPPHするとは思わなかった。


オーラスが全バンドのセッション。正直に言って、ぼくがかんがえたさいこうのばんど、という感じの豪華な組み合わせだよな。凄いものを見させてもらった。


17時ごろ終了。え!?もうそんなに時間が経ったの? と、ホントにあっという間だった。
ライブを堪能した後、神保町によりコミックを3冊購入(「大室家」1巻とかエロマンガとか)。朝から殆ど何も食べてなかったのを思い出し、スヰートポーヅで食べようかと思いきや結構混んでたので諦めた。斯くなる上は、伝説のすた丼屋ですた丼肉飯増しを食っちゃうぞー、と調子に乗って頼んでみた。余りのボリュームに面食らったが、何とか完食。
食事をしながらも、ライブの余韻に浸った。いやー良かった。バンドも観客も皆おっさん、おばさんになってるけど、ひとたび演奏が始まるとあの頃の思い出が甦って来てね。ゲームミュージックのバンドとファンたちの同窓会的なイベントだった。


1日目に出演したゲーマデリックとか見られなかったから、このライブのDVDをば出してくれないかなあ。またこうしたライブをやってくれたらなあ、と思う。年に1回こういう機会を…てのは難しいだろうが、開催されるなら絶対見に行きたい。