20年

藤崎詩織は昭和53年生まれ、今年36歳になる・・・と書くと夢も希望も無くなるが、早いもので、PCエンジン版「ときめきメモリアル」が発売されて、本日で20年となる(ちなみにPCE版のみキャラの生年が記載されてる)。

もう20年になるのか。いろいろあったよねえ。思ったことを適当に書いていく。
ゲーム誌で初めて「ときメモ」の情報を見た時、何かの冗談でしょ? なんて思ったものだ。当時はギャルゲーの地位がとてつもなく低く、“ギャルゲー”という言葉自体に差別的・侮蔑的なニュアンスが含まれていたくらいなのよ。私は、PCEで出ていた「卒業」や「銀河お嬢様伝説ユナ」等をプレイしていて、ギャルゲーだからって食わず嫌いはよくないと思っていたし、コナミが作るギャルゲーはどんなものなんだろうと興味があったので、発売日に「ときメモ」を購入。
そしたらまあ、物凄くハマったわけですよ。恋愛の要素以上に、SLGとしての出来が素晴らしくてね、このパラメータをここまで上げるとあのキャラが出るから・・・、とかいろいろ試して、新たなイベントを探すのが凄く楽しかった。ちょうどこの頃、高校の中間試験があったんだけど、試験勉強どころじゃなくて、問題用紙の余白部分に攻略用のメモを色々書いたりした。寝ても覚めてもときメモ」のことばかり考えてたね。いやホント、凄いゲームを作ったもんだ。
ときメモ」がコナミの努力の賜物であることは言うまでもないが、PCEあっての「ときメモ」だとも思うのよ。PCEは他に先駆けてCD−ROMをゲームに使用したことにより、キャラが喋るゲームがいち早く受け入れられ、また、ゲームの表現に関しても最も寛容であった。もしもPCEが存在せず、スーファミメガドラで「ときメモ」を出していたらヒットしたであろうか? いや、そもそもコナミが「ときメモ」を作る気になったであろうか? PCEで出したからこそ「ときメモ」はヒットした、自分達がヒットさせた、ってね。
だからアレよ、売れると分かった途端、スーファミ、PS、SSへの移植を発表したのは、正直、裏切られた感じがして気分が悪かったわ。それだけでない。メーカー・ゲーム誌・ゲームファンの、ギャルゲーに対する手のひら返しが凄まじかった。特に印象的なのがファミ通だ。当時のファミ通は頻繁にセガ特集を組むなどセガ寄りの姿勢が見られ、その一方でPCEを異常なくらい嫌っていた。クロスレビューでPCEのソフトには低い点数をつけたり、PCEを“ギャルゲー専用機”と呼んで貶めたりとか。PCE版「ときメモ」も6、7点ぐらいだったと思う。それがPS版からは恰も“「ときメモ」はわしが育てた”的な態度で「ときメモ」特集や連載をやってたよなあ。
こうした一連の出来事があった結果、自分の中では初代「ときメモ」はPCE版以外は、たとえオリジナルより出来が良くても紛い物、みたいな感じなんだよね。


なんてことを思い出しましたとさ。ワイの高校生活をきらめき高校に当て嵌めたならば、如月さんとヘルメットには出会えたと思うんだよ。どうしてこうなった。