終戦の日

イベントと言ったら甚だ不謹慎かもしれないが、この歳になって初めて、終戦の日靖国神社へ行ってきた。仕事の方は夏休みを取っているし、平成最後の年ということで、行ってみようかしらという気分になったワケよ。
11時前ぐらいに九段下の駅を出ると、何やらチラシや新聞、冊子を配っていたり、募金活動や署名なんかも行っているではないか。数日前のコミケを思い出すような混雑ぶりだ。コミケで配布されていたのは新作アニメやスマホゲーのチラシや団扇だったが、ここでは保守勢力を中心に、台湾や東トルキスタン独立運動団体、宗教団体(法×功や顕×会もいた)、ヴィーガニズム団体など、様々な団体がチラシなどを配っていた。
保守系の団体が集まるのは当然。敵の敵は味方ということで、反中共勢力が居たのも分かる。平和を希求するということで、宗教団体が居たのもまあ分かるとしても、ヴィーガンは分からん。動物を殺すなって訴えたいのだろうが、動物が血を流して死んでいる写真をデカデカと掲示されてもなあ。
そして神社に向かう。第一鳥居を過ぎ、辺りを見回すと、戦没者として神社に祀られている方のご遺族や、元日本兵と思しきご老人、日本会議の連中が何かの式典をやっていたり、右翼の連中、観光客、外国人、マスコミ、警備員、警察・機動隊、消防隊、公安(たぶんそれっぽい感じの人が居た)・・・まあ色々な人が居るもんだね。このごちゃ混ぜ感は、他ではなかなか味わえない。
第二鳥居を通ったところで足を止めた。私のような、興味本位・面白半分的な感じで来た者が参拝するのは、流石に失礼に当たると思ったからだ。そこで神社を出て、靖国通りとその周辺を散策することにした。至る所に警官や機動隊が立ち、道路にはバリケードも設置していた。人気の少ない通りにも警官が立っていた。いやあ、警察も大変だね。
そういえば、右翼はともかく左翼を全く見かけなかったのは意外というか残念というか。右翼と左翼の罵り合いを観たかったんだけどね。どこかしらに居たのに、私が気付かなかっただけか。あるいは、こういう日に反日活動をやるのは、流石に人として恥ずかしいと思ったのか。
正午前に第二鳥居のところまで戻り、正午に黙祷。黙祷を終えた後、右翼のおっさん達が何故か「海行かば」を歌い、天皇陛下万歳と万歳三唱をして、意気揚々と去っていった。
私もここらでお腹が空いてきたので、駅に向かった。不謹慎かもしれないけど、いろんな人を見られて貴重な体験ができたと思う。